Society

グレーゾーン

犯行予告かどうか微妙なところの掲示板への書き込みで逮捕者が出てるという話に対しての私の解釈は、先日 Twitter に書いた以下の発言の通り。 raurublock : まあ「どこまで大丈夫かラインを見極めてやれ」的な行為はとりあえず逮捕するだろ、みせしめとして…

なぜ被害者を助けないのか

現状で被害者より加害者の方が手厚く保護されている状況は結構見受けられます。なんだけど、そこで「だから加害者を罰するべきだ」という方向に行きがちなのは何故なのかね? 「だから被害者を窮状から救うべきだ」がまず来るべきだと思うんだけど。例えばこ…

名誉を欲しがる心理

今年も秋の叙勲のシーズンですが、「年をとってくると勲章を欲しがるようになる」という話があります。叙勲者がみんな年寄りなのはそのせい。若いうちは「自分のやりたいことをやれればいい」と頑固職人な態度で通してた人でも、年とってくると名誉ってもん…

最大多数の最大幸福

ところで私は全体最適主義者で、つまり「最大多数の最大幸福のためなら少数を犠牲にすべし」を標榜しています。これは一見すると、一昨日書いた 差別のヒューリスティクスの話 と矛盾するように見えなくも無いので、その点について補足説明をば。

ヒューリスティクスと差別

この話は前から同じことを考えていたので、ちょっと書いてみる。 「差別・偏見は常に絶対悪」という考えも危険 (id:andalusia) そもそも、私たちは社会で生きていく中で、意思決定を早めるために推論(ヒューリスティック)を利用することが非常に多いです。…

乗客に日本人はいませんでした

The Yellow Monkey の Jam に出てくる一節でこの「乗客に日本人はいませんでした」てのがあって、いろいろと議論になる話なんですが、またコトノハで(重複コトで)盛り上がってるみたいなんで、思ったことを書いてみる。 まずざっと議論を眺めてみると、「ニ…

人間は観測範囲の社会構造を自分の感情システムに合わせて作り変える

id:otsune さんの 「罵倒に耐える」という感情システムは、観測範囲が生活圏周辺しかなかった時代の盲腸なのではないだろうか? を読んで。 私の考え方は逆ですな。観測範囲が生活圏周辺しかなかった時代は、趣味志向や感覚に大差がない人間が集まっている傾…

貧困国問題

池田信夫 blog の The White Man's Burden はすごく正しいと思う。現状の資金援助ってのは、免罪符を買ってるだけという感が強い。 ただ、日本人がこの手の話を聞くと、「資金援助なんか偽善だ」と言って止めるだけ止めといて、じゃあ代わりに 貧困の現場に…

いじめの社会関係論

今日の注目のエントリで見つけた 「いじめ」の社会関係論 に唸らされた。内藤朝雄さん(id:suuuuhi)が10年以上昔に書いた本の抜粋なんだけど、これを読むと「いじめを起こした生徒を出席停止」なんていう話がいかに的外れかってのがよくわかる。id:marco11 さ…

空気

電氣アジール日録の もし「暴行殺人OK」が「みんな」の空気だったら が素晴らしかったのでメモ。id:gaikichi さんの文章は毎度ながら面白い。 「みんな」の範囲がどこまでか、てのが重要なんだろうなあ。コンクリ詰め殺人の四人にとっては「みんな==四人」…

自殺 (続き)

自殺が権利として認められるべきかどうか。仮に権利として認められるとしたら、権利行使者は権利に付帯する責任も負わなければならない。ところが自殺の場合、自殺した後で責任を果たすことが不可能になる。むしろ、責任から逃れるために自殺する、というケ…

自殺

ササクレ屋を読みながら自殺の流行について考えてみる秋の夜長。 「これでまた自殺が増えるだろうなあ」とは私も思ってたので、sasaq さんの意見に全く同感。 しかし毎度思うのだけど、日本人って、自殺した人が出たあとで「かわいそう」とか言って涙を流す…