人間は観測範囲の社会構造を自分の感情システムに合わせて作り変える

id:otsune さんの 「罵倒に耐える」という感情システムは、観測範囲が生活圏周辺しかなかった時代の盲腸なのではないだろうか? を読んで。
私の考え方は逆ですな。観測範囲が生活圏周辺しかなかった時代は、趣味志向や感覚に大差がない人間が集まっている傾向が多かったのだろう というのは「社会構造に適応して人間の感情システムが進化した」という考え方ですよね。そうじゃなくて、「観測範囲には趣味志向や感覚に大差が無い人だけしか生き残れないように社会的収斂が働いた」というふうに見るべきじゃないかな。つまり「人間の感情システムに合わせて社会構造が作られた」という方向性。まあ実際には共進化的な感じだったとは思うけど、感情システムの進化スピードと社会構造の進化スピードを比較すると後者の方が圧倒的に早いっつうことを考えると、感情システム→社会構造の方向の影響の方がずっとでかかっただろうというのが想像に難くない。
んでもって、観測範囲が広がれば、より広い範囲で社会的収斂が厳しくかけられるようになる、とゆうのが私の予測です。その動きは既に始まってると思うけどなー。otsune さんの言ってることって実態として「俺たちモヒカンはムラ住人の存在に耐えられない、ネット社会がモヒカンだけになればいいのに」ってことでしょ。それはつまり観測範囲に社会的収斂をかけようとしてるってことと同義だと思うのね。