いじめの社会関係論

今日の注目のエントリで見つけた 「いじめ」の社会関係論 に唸らされた。内藤朝雄さん(id:suuuuhi)が10年以上昔に書いた本の抜粋なんだけど、これを読むと「いじめを起こした生徒を出席停止」なんていう話がいかに的外れかってのがよくわかる。id:marco11 さんが なんで内藤さんを無視するんだって怒ってて、その気持ちもよくわかる。
ただどうなんだろう。いじめ問題って今の政権にとってあんまり重要な課題じゃなくて、世間の突き上げが無視できなくなってきたので「決して無視してるわけじゃないんですよ」的なポーズ、という位置づけなんだろうなあ。日本社会では、問題を解決することよりも、誠意をもってやってますよっていうポーズを示すことの方が重要 (その誠意ってのは「どれだけ相手の役に立ったか」じゃなくて「どれだけ自分を犠牲にしたか」で表される:参考)。その誠意さえ見えてれば国民もとりあえず問題を先延ばしにするのも仕方ないかとか思っちゃうし(そして次の自殺者が出るまではとりあえず忘れる)。