名誉を欲しがる心理

今年も秋の叙勲のシーズンですが、「年をとってくると勲章を欲しがるようになる」という話があります。叙勲者がみんな年寄りなのはそのせい。若いうちは「自分のやりたいことをやれればいい」と頑固職人な態度で通してた人でも、年とってくると名誉ってもんが欲しくなるものらしい。アルファブロガーアワードとかな!
とか思ってたら、赤の女王で

「名誉」はゲーム続行のからくりなのかも (id:sivad) だとすればこういう事態を回避する社会装置があるんじゃないか、と考えてみて思いついたのが「名誉」です。 「人は死して名を残す」という言葉がありますが、「名誉」というものは本人が滅しても残り、歴史や記憶の中で永遠に「ゲーム」を続行します。 つまり、「名誉」のゲームは残り回数が分からない。 このことは、例え死が近づいても「裏切り」を選ばない理由になりえます。 武士道にしろ騎士道にしろ、「名誉を重んじる文化」というのは、このように必然的な世代間対立を緩和し、社会を協調的に働かせる効果があったのかもしれません。
という話が。ああこれは腑に落ちる話だなあ。「年とってくると名誉を欲しがる」てのは、こういう社会装置を効率的に動かせるよう、利己的な遺伝子によって記述されてるのかもしれない。まあそれが必ずしもうまく働いてるかどうかはいろいろ議論の余地があるけど。