自殺 (続き)

自殺が権利として認められるべきかどうか。仮に権利として認められるとしたら、権利行使者は権利に付帯する責任も負わなければならない。ところが自殺の場合、自殺した後で責任を果たすことが不可能になる。むしろ、責任から逃れるために自殺する、というケースが日本ではかなり多い。この状況下では、自殺は権利として認められない、とするのが妥当だろう。
とかいう風に論理的に自殺を否定することは簡単なのだけれど、実際に自殺しそうな人をこの論理で説得するのは無理だよねえ。「俺には自殺する選択肢さえないのか」という風に追い込んでしまうのは、鬱病だったりすると非常にまずい。たぶん、自殺よりも良い(あるいは良く見える)逃げ道を用意する、というのがベストな方法なんだと思うのだけど、難しいわなあ。