The Secret Marriage

28日の披露宴で新郎退場の BGM に使った "The Secret Marriage" は、Sting の名曲、と言いたいところだけど実は Sting 自身が作った歌ではなくて、ブレヒト作詞・アイスラー作曲の同名の曲を(主に歌詞をいじって)アレンジしたものだそうな。実は私はブレヒトの元の詞を知らないんだけど、たぶん国家といったものを意識した政治的意図の強い詞だったんじゃ無いかと想像。Sting は、そういう政治的意図を匂わせる部分も残しつつ、男女の結婚というものへの考え方についての曲に仕立ててしまったわけだな。二度の離婚を経験した Sting は If you love somebody set them free のあたりから「お互いを拘束しない恋愛」てのに傾いてたようで、87年当時に同棲していた Trudie Styler との関係をこの曲の歌詞のように「正式な結婚ではないが、正式な結婚で無いが故に永遠に続く愛」として捉えようとしていたようです。

そんな曲を結婚披露宴のBGMに使うのはろくでもない? いあいあ大丈夫。結局 Sting と Trudie は1992年に正式に結婚し、4人の子供が生まれ、2009年の今日に至るまでおしどり夫婦として知られています。