Uptown Girl

Movin'Out に向けて Billy Joel 曲の歌詞を論じるシリーズその2。
1983年、前回の Tell Her About It のすぐ後に An Innocent Man からのシングルカットとしてリリースされてやはり大ヒットとなったこの Uptown Girl は、「ダウンタウン出身貧乏育ちの男と山の手お嬢様の恋」がテーマになってます。愛には育ちの差なんて関係ないぜ、みたいな。
なんじゃその浮ついた歌詞は、とか思ってたら、Billy は 1985年にスーパーモデル Christie Binkley と結婚。最初の妻 Elizabeth Weber と離婚して傷心でバカンスに行った先で Christie と恋に落ち、「恋しちゃってルンルン」な状態で自分達二人のことを書いた曲というのが定説です。
しかしどうよ、わたしゃ「おい若いの」とか言っちゃうんだけど。身分違いの相手の心を射止めるのは割と簡単だけど、つなぎ止め続けるのは簡単じゃないぜ? 好きって気持ちだけだとね。気持ちはすぐ薄れるのよ。そのあとものを言うのは、愛し続けるという意志。私も…いや昔話はよそう。まあとにかく覚悟はいります。
Billy も実は9年後に離婚します。「やはり育ちの違いには勝てなかったか」「いや話すのが足りなかったんじゃ」とかひどい言われようで(笑)。離婚した後って、ライブでこの歌歌わなくなったとも伝えられてます。11月の来日んときはどうぢゃろ。ちゅうか離婚した後ってわりとセミリタイア気味だったかも。今回久々にワールドツアーに出たのって、一昨年結婚した30歳年下の新しい嫁さんのおかげじゃないかと睨んでるんだが。今回は年の差を乗り越えられるか?