はてブ論

今回もまたみんなの好きそうな話題、はてブ論を取り上げてみるよ。

はてブによるコミュニケーション形態を分類してみる (Tomo's HotLine)

  1. SBMによるコメント機能の簡便さ
  2. ブロガーから干渉がない
  3. コメントアグリゲーターとしての役割

前に本家でも書いたけど、このうち1と3って DisqusIntenseDebate でも実現されてるし、本来はそっちを使うのが筋だと思うのよ。FriendFeed との親和性もいいしな。
もちろん現実には日本語の blog で Disqus や IntenseDebate 使えるとこってほとんど無いから (Tumblrにコメント欄つけようっていう物好きぐらい)、1や3を実現する現実的な手として仕方なくはてブを使うってのなら、まあ一応話は通る。しかしね、万一 Disqus や IntenseDebate が日本語圏でも広まったとして (IntenseDebate は先月 Automattic に買収されたから WordPress 3.0 ぐらいで標準装備されて一気に広まるって可能性もゼロではない)、それではてブの代わりにこういったコメントシステム使う気になるのかね今のはてブユーザは。別の理由こじつけて結局はてブを使い続けるってことになるんじゃないかと私は予想するんだが。
あと思ったんだけど、Disqus や IntenseDebate にしても、「Blog主の意図と関係なくコメントをつける機能」てのは技術的には簡単に実現できるはずなんだけど、英語圏のコメントアドオンサービスってそういうのやらないよね(FriendFeed のコメントってのはあるけどあれはまた毛色が違う)。なんでやらないんだろうってのは考えてみる価値があるんじゃないか。たぶんそれが、「逆に言うと[2][3]のようなコミュニケーション形態を輸出して、日本発の海外SBMを作っていくのもアリなのではないだろうか?」という質問への答えにもなると私は睨んでる。duke の言う モノローグとしてのSBM って結構当たってると思うんだよな。
それと、もう一段メタな視点になるけど、おそらくはてブユーザってのは一枚岩じゃない。「なぜコメントじゃなくてはてブを使うのか」って理由もユーザによってピンからキリまで違う。熱心にコメントつける人もいれば、タグだけの人もいるし、それすらつけない人もいる。そういう多種多様な人が入り混じってるってとこに実は重要なポイントがあったりしないだろか。はてブ論を語るのが好きな人ってのははてブユーザの一握りに過ぎず、もしそういう人だけだったらたぶんはてブって成り立っていかないと思うのだ。