ストラディヴァリウス

New Scientist に Why do Stradivari's violins sound sublime? という記事が。ストラディヴァリウスやガルネリの音色が他のヴァイオリンと違うのは何故かを20年以上研究し続けて来たテキサスA&M大の Joseph Nagyvary 博士 (自らもヴァイオリン製作者らしい) によると、木材を長持ちさせるために施した何らかの処理、おそらくは薬剤に漬け込んだと思われるんですけど、それによって木材の共振特性が変わり、音色にとってプラスに働いたらしい、という研究成果を Nature 誌に発表したそうです。
普通はそういう防腐・虫避け処理って水ガラス(硅酸カルシウム)を使うんだけど、修復中のストラディヴァリウスのバックボードを赤外線と核磁気吸収共鳴で分析したところ、他のヴァイオリンに比べてカルシウムがあまり含まれてなくて、代わりに銅・鉄・クロムなどの重金属が多く検出されたそうで。実際にアントニオさんがどういう処理を施したかは謎なんですが、当時手に入った何かの金属塩に漬け込むとかそういうことをしたんじゃないかと想像されてるようです。
むう、こないだの 島野楽器の弦楽器展示会 にもそうゆうヴァイオリンが混じってたんかな。