独立心と帰属意識

実際のところ日本人のプライドは「自分がどの集団に属しているか」に最も大きく左右されるので、「他者の支配を受けないこと」にプライドを見出す日本人はかなり限定されるのではないかなあ。

日本の男たちよ、男らしい独立心と矜持を再び持とうではないか
だが、プライドを捨ててまで一つの会社にしがみつくことが自分にとって本当にメリットがあるのか、一度でも真剣に検討したことがあるのか、疑問に感じる。そもそも、物乞いのように職を乞う姿に、人間としての威厳があるのか。大企業の中核的な社員の多くは男性だが、男としての独立心や矜持はいったいどこに行ったのか。

19世紀の労働者だって、実際には地縁血縁共同体に属していて、帰属欲求がそこで満たされていたわけで。日本人のサラリーマン化にも、第二次大戦後に地縁血縁共同体の崩壊が進んで、代わりの帰属先としてカイシャが選ばれた(会社のムラ集団化)、って背景があるわけだし。 id:elm200 さんの場合がどうなのかはわかんないけど、不特定多数の日本人に独立を薦めるなら、「まだ僕には帰れるところがあるんだ」的な帰属場所を先に用意してあげた上での方が効果が大きんじゃなかろうか。