科学と擬似科学の線引き

今日の昼間 Twitter でこんなことつぶやいてみました。

たぶん日本人の大半にとって科学と宗教と擬似科学は区別がつかないんだろな。大半の人は「科学とは『○○は××である』と暗記する科目」だとの認識で、「科学的思考法を使って何かを検証する」という意識が無い

たとえ科学と疑似科学に線を引いても、相変わらず「○○は科学で××は疑似科学」と暗記するばかりで、科学的思考法は身につかないままなんだろう。重要なのはそっちなんだが

科学の本質てのは、「地球が太陽の周りを回っている」「三角形の内角の和は180度だ」みたいな結果としての知識にあるんじゃなくて、「なぜ地球が太陽の周りを回っていると言えるのか」「もし内角の和が180度で無いとしたら何が起きるのか」と言った考え方、科学的な思考法にこそあるんです。科学的知識ってやつはときどき間違ってるかもしんない。でも科学的思考法ってやつぁ比較にならんぐらい強固ですぜ(完全に無謬だとは言わないけど)。
んで、ものすごく青臭くて理想主義的なこと言いますけど、本当に必要なのは「疑似科学を撲滅すること」じゃなくて、「全ての人が科学的な思考法を身につけられること」だと思うんすよ。それができれば疑似科学なんて自然と消えていく。
もちろん、それが現実としてほとんど不可能じゃないかって言うぐらい困難なことは私も重々承知してます。今そこにある危機を何とかするためにまずは疑似科学を何とかせにゃならん、てのもわかる。なんでまあ仕方ないことだとは思います。なんだけど、なんだけどさあー。