OOXMLの国際標準化

私自身は関わってないけど、標準化関連に知り合いが多い立場からちょっと言及。

技術仕様国際標準化という修羅の道 (小野和俊のブログ)
村田さんの話を聞いて驚いたのが、技術仕様の国際標準化プロセスは、技術者同士の穏やかな話し合いなどではなく、まさしく"闘争"だということだ。
例えば村田さんのブログのエントリ「個人攻撃についてのSC34の公開書簡」に記されている例では、村田さん自身も携わっているOOXML(Office Open XML)国際標準化に際して、一部地域で標準化に理解を示した個人や小企業が様々な個人攻撃を受けたため、それに対して標準化プロセスに携わるメンバーから署名付きの公開書簡が出る、といった事態に進展したということである。

記事全体の主旨には概ね賛同できるけど、OOXMLの件Microsoft 陣営 vs オープンソース陣営という灼熱の対立が国際標準化の場に持ち込まれたという点で他の国際標準化の話とはかなり位置づけが異なる。あれを普通の国際標準化プロセスだとは思わないで欲しい。あれはむしオープンソース支持者が過剰反応してぐだぐだになったケース。同時に、尋常でない規模のロビー活動を展開した Microsoft 陣営の方もいろいろと問題である。
ITU-T とかは闘争と言うより根回しがどれだけ上手かで話が進むみたいね。ITU が官僚的な組織だからかなあ。