フロリダのネット事情

びじうのログ へのコメントが長くなったので、トラックバックで。

友人のraurublockから以前指摘があったのですが、フロリダのブロードバンド環境って・・・・。
ヴェライゾンが提供している光ファイバーからして15Mbpsとかだし、コムキャストのケーブルで5Mbps/256kbps、AT&TDSLが6Mbps/512kbps、DirecTVの衛星通信で1.5Mbps/256kbpsですとよ。こういう環境にいると、NTTの光ファイバーで100Mでした、って方が何かの冗談のように聞こえます。

いやいやアメリカを馬鹿にしてはいかんぞ。アメリカでは、200kbps以上の回線は全て broadband なのだ。これは連邦通信委員会が定めてる公式な定義だ。この定義に従った調査により、昨年秋に 合衆国の家庭の50%にブロードバンドが普及 っつう輝かしい結果が出て、ブロードバンド普及率50.9%の日本とほぼ同じだってわけで、アメリカ人は自国への誇りを新たにしたのだった。だから、びじうの接続環境も 立派なブロードバンド なのだ。ちなみにバラク・オバマは「この定義の見直し」を 政策 として掲げている。
まあそんな状況だもんだから、他人の無線LANにタダ乗りするのが流行ってて、暗号化無しの無線LAN電波がしみ出してるところを探してPC積んだ車で街中をドライブする人なんてのもいる。25年前の映画「ウォーゲーム」に「モデムでランダムな番号に片っ端から電話をかけて運良く相手もモデムだったら侵入する」てのが出てきて、それが「ウォーダイアリング」と呼ばれてたんだが、それの子孫だと言うわけで「ウォードライビング」と呼ばれるそうな。電波を見つけるところまでは一般に違法で無いと見なされてるが、見つけた無線LAN経由で Internet にアクセスするのが違法かどうかは州によって法律が異なる。フロリダは2005年に全米で最初に「無線LANへ不正侵入した男を third degree felony として立件した」ことでこの方面の先進州と見なされてる。実際、チャイルドポルノをダウンロードするのに他人の家の無線LANを踏み台に使うとかあるらしいからな。なんかデッカーとリガーを組み合わせたみたいな話だ>ウォードライバー