ダイヤモンド電極

コレステロール、ダイヤで測定 食肉成分分析で新手法 (朝日新聞)
コレステロールとダイヤモンドという大衆受けしそうな単語を散りばめれば読まれるという安易な考えだなこの記者」と思いつつも、なんでダイヤモンド電極だと性能が良くなるのかてのがわからなかったので、調べてみた。
重要なのは、ダイヤモンド電極って水を電気分解するときの過電圧が非常に高く、つまり「効率が悪い」ってことなんですが、この「高い電圧をかけても電気分解を起こしにくい」ってところが重要なんですな。肉を溶かした溶液に電気を流して計測すると、コレステロール溶液に流れる電流を計ってるんだか、それとも水が電気分解されるときに流れる電流(ファラデー電流)を測ってるんだか、わけわからなくなる。だけどダイヤモンド電極だったら、結構高い電圧をかけても水が電気分解されないので、OKだと。しだだかった。
ちなみに、実際使われる電極って、理科の実験に使う炭素棒みたいなのがまるごと50カラットぐらいのダイヤモンドでできてるとかいう豪勢な電極じゃなくて、表面だけダイヤモンド薄膜でコーティングされてるって感じみたいね。まあそりゃそうだわな。