あざけり先生の呼びかけに応えて。
鹿児島の実家にいた頃、もう20年前の話ですが、夏といえば蝉の声でした。プールは夏ではありません。なぜなら鹿児島の学校では梅雨入り前に水泳の授業が始まってしまうからです。夏の食べ物と言えば八朔ですか。家の電灯目がけてカブトムシが飛んできて、それを猫が捕ってバリバリ食べてしまうのも、夏の風物詩でした。嗅覚で感じる夏は、ずばり蚊取り線香でした。
東京に出て来てからは、蝉も蚊もいたりいなかったりだし、カブトムシは完全にいないし、八朔も食べなくなってしまった。ここ10年ほどは「激しい夕立ち」が東京の夏だという気がしています。ヒートアイランドのせいと思われる、とんでもなく激しい雨と雷のやつ。新兵器と間違えるぐらいのやつ。急に降られて雨宿りに飛び込んだ先での思い出もありました。夕立ちみたいにすぐ上がってしまいましたが。
今年は、まだ夕立ちに降られてないから、夏は始まっておりません。