輻輳の語源は中国古典

押下と筐体は知らないけど、輻輳は電電用語じゃないですよー。「一点に集まること」っつう意味で、古くは史記にも登場する歴とした漢語です(叔孫通が胡亥に答えて言う台詞とか)。電電公社が多用したせいで通信分野で広く知られるようになったけど、例えば医学分野でも両目の眼球が寄り目になることを輻輳(戦後は輻湊とも表記)と呼んでるし、そっからの発展で輻輳角なんて言葉も立体画像研究では使われてる。

押下、筐体、輻輳って、昭和のIBMとNTTの技術用語だよ (id:finalvent)
押下、筐体、輻輳って、昭和のIBMとNTTの技術用語だよ。というか、自動車産業とかさらに戦前も使っていた。今では使う必要はないよ。

まあ昭和どころでない古い言葉なので「そんな2000年以上昔の言葉なんぞ読めんでもええわ」てことならまあそうかもしれないけど、十三代続いた土佐藩お抱え漢学者の家系の末席に連なる私としては「技術用語じゃない」つう点だけはペダンティックに指摘しておきたい。