原理主義

そもそも原理主義とは、「そもそも○○とは…」という態度を取ることを言うのだ。そもそもの原点から外れたものを排斥する思想のこと。
なんかさー正論原理主義とかいう語が一瞬buzzってたみたいだけど、単なる教条主義のことを「原理主義」と言うのはやめよーよ。原理主義ってのは、 Fundamentalism のことだけど、これは宗教上の原典に立ち返って、原典を字句通りに受け取り、「時代に沿った解釈」を否定し、とにかく何が何でも原典に書いてあることが絶対正しい、絶対その通りやらなきゃいけない、っていう思想のことを指す語です。今じゃイスラム原理主義が有名だけど、もともとはキリスト教原理主義が問題視されて世に知られるようになった語。カトリックなんかは「聖書に書いてあるのはあくまでエッセンスで、それをバチカン教皇庁が解釈して情報を補足して信者に教え聞かせる」的な立場で、例えば「免罪符(贖宥状)を買うと贖罪が軽くなるよー」なんて解釈まで付け加えたりするわけです。それに対して「免罪符なんて聖書には出てこねえッ!」と言うのが原理主義。解釈によって融通を利かせるのを拒否して字句通り解釈するのが原理主義なんですな。
なんだけどなんか最近の日本では、教条主義・狂信的な思い込み・何かに固執する態度のことを原理主義と呼んでる人が多いみたいで、そんな意味は原理主義という言葉の意味には無えッ!
というわけで、このポスト自体、Fundamentalism という語の原点に立ち返ってその原点から外れたものを排斥する原理主義思想のサンプルとなっております。