育児に求められるレベル

もっともな話ではあるけど、ほんの数十年前まで育児で何をすべきかと言う科学的な根拠はほとんど知られておらず、この記事で参照されている姑のような人が大多数だった、てとこも考えてみんか。

マンナンライフ事件は事故なんかじゃない (id:tragedy)
そもそも、「赤ん坊に何を与えるのか」というのは、親はじめ保護者が徹底的にケアしなければならない問題である。赤ん坊は自分で食事を選べない。ゆえに、的確なものを与えずに食べれないものを与えるというのは幼児虐待であるし、その挙句死亡してしまったのだからこれは虐待致死だ。

科学の進歩によって乳児死亡率は下がったけど、その分親がしなければならないことは指数関数的に増えているわけで、それについていけない親を「ネグレクト」と言って非難するのは、まあ仕方ないことなのかもしれないけど、しかし実際に能力としてついていけない親が出るのは現実としてどうしようもないんでないかい。昨今の出生率の低下にもこの問題が一因になってたりせんかという気が私はしてならんのだけど。 id:tragedy 氏の言う「当たり前」は、出生率の高かった(そして乳児死亡率も高かった)50年前は当たり前では無かったわけで。そして20年後の「当たり前」はさらにレベルが上がってますます脱落する人が増えるぢゃろ。脱落しないで済む人でも、上がり続けるレベルへのキャッチアップという心理的負担は上がり、育児ノイローゼといった形での皺寄せが増加すると予想される。そして、ついていけない親が 100%に達した時いったい何が起きるのか。私は想像するのが怖い。