理想に必要なのは情ではなく意志

情が必要だと思ってしまうのは 情の文化 の為せるわざではなかろうかと。

理想には情が足りない (レジデント初期研修用資料)
梅田氏が「苛立った自分」を見せて、恐らくは情報の送り手と受け手と、お互いの関係の中に、そこで初めて「情」が出現して、自分を含めてたぶん多くの人が、「買わなきゃ」なんて動いた気がする。

私は「情」よりも「意」の方に強く心を動かされるなあ。例えばオバマの勝利演説がなぜ素晴らしく響いたかと言うと、強烈な意志が伝わってきたから。さすが意の文化を体現する国、アメリカ。
意志と感情は明確に違うんです。例えば、苛立っている梅田望夫から、情は伝わってきたけど、意志が感じられなかったし、魅力も覚えなかった。あれを見て「買いたくなった」と感じるのは、むしろ「炎上祭りに参加したい」という動機付けの方に近いんでは。そして感情というやつは、一気にばーっと炎上はするけど、持続しない。みんな来月にはあの本のことなんて綺麗さっぱり忘れてる方に100億ジンバブエドル
前にも書いたけど、日本人の思考回路は「情>理>意」という優先順位になってて、意志というものがほとんど存在しない。だからid:medtoolz氏のように「情か理か」という二者択一で考えてしまいがち。でも理想に向かって進むために一番必要なのは違うんぢゃよ。本当に必要なのは持続する意志。そしてそれこそが日本人に最も欠けているものだと私は考えちょるよ。