牛乳の歴史

んなわきゃーない。中東やヨーロッパの人が牛乳を飲んでも下痢しないのは第二染色体のLCT遺伝子近くにあるC/T-13910多型がT型になってて大人になっても乳糖分解酵素が出続けるからだけど、そのSNPを突然変異で獲得したのはDNA解析によって約7000年前だとわかってる。そしてそのSNPが集団内に素早く拡がったのは当時から牛やヤギの乳を飲んでたからに他ならんよ。中東やヨーロッパの人間が牛乳を飲んでる歴史は、日本人が米食ってる歴史なんぞより長い。もちろん保存上の問題があったから、都市の発達とともに生乳を飲むよりチーズにして食べることの方が多くなっていったがな。

牛乳を科学的根拠抜きにして考えてみませんか?
これは、ヨーロッパでも牛乳を牛乳のまま、つまり液体のまま飲む習慣はなかった、ということなのですね。つまり、液体の牛乳として飲むのはごく最近になってから、ということなのですね。約150年前からのことなのだそうですよ?牛乳を飲むようになったのは。

はっ、「科学的根拠を抜きにして」だったのにヒトの遺伝子解析などとゆう科学的根拠を持ち出してしまった。申し訳ない。
ところで 風雲児たち では、「産業革命期に紅茶の消費が拡大したのは、人々の生活水準が上がったために牛乳が足りなくなって、その代用品として紅茶が使われるようになった、紅茶にミルクを入れるのはその名残り」っていう説明がされてて、えーほんとなの?と思っていろいろ調べてみたんだけど、結局よくわからないまま。
風雲児たちと言えば、ロシアに漂着した大黒屋光太夫が「マラコ」という謎の飲み物を出されて、すげー美味しい、これは何だ、毎朝絞ってるから見に来い、て言われて見に行って、牛の乳(ミルクのことをロシア語でマラコ)だったってわかって一同びっくり、てな話がありましたな。今から200年以上昔の話です。これなら科学的根拠抜きだからOKぢゃろ?