ブログ人格

ネットでの人格管理あなたはちゃんと出来てますか? (id:kimzo) へのブクマコメントの中で一番スターを集めたのがこれなんだけど (今のとこ元記事が6個でブクマが9個なので元記事より1.5倍ほど勝ってる)

b:id:kokorosha:20080506
[後日エントリーを書く] ブログって「世界で一つだけのありのままの自分」を垂れ流すツールとして使われてるけど、セルフプロデュース力の有無で人気度が違ってくると思う。

さすが id:kokorosha が言うと重みが違う。エントリも期待大ぢゃなあ。
元来人間てのは誰でもいろいろ矛盾する面を併せ持ってるもので、例えば血液型性格判断で言えばA/B/O/ABの4タイプの性格なんてたいてい誰でも全部持ってる(だからバーナム効果が大きく出る)。ただ状況によってどの面が強くでるかってのが変わってくる。同じ状況では同じ面が出続け易いので、ある立場から見るとそこそこ一貫した性格のように見える。でも違う人が違う立場から見ると全然違って見えることも多々あると。特に日本人は個人固有の自我よりも周囲環境に合わせる傾向が強いのでそういう性質が強い。内弁慶とかな。
ブログと言うかネット上の書きものって、立場の違う大勢の人から一斉に見られるわけで、どの面を見せていいかってのが難しい。d:id:kimzo の元記事では「相手が見えないから」と説明されてて、確かにそれもあるけど、見えたとしても「立場の違う人が同時に見に来る」状況だと誰宛に自分の性格を出せばいいか決めづらく、結局大変なことになりがちかと。だから、「見る人に合わせて自分のどの面を出すか決める」のではなく、「自分でどの面を出したいかを決めてプロデュースしていく」ことが重要ぢゃろな。そしたらその面を面白がる観客が自然と集まるから。真に重要なのは「blogを分けること」よりも「プロデュース意識」の方なんだろね。
私も、この日記と kotonoha では違う面を出すようにしてて、一方本家では技術系の情報を中心に、それぞれの中では一貫性を持たせつつとか、この辺全部意識してやってます。前にも書いたけど私は社会に対して自分をアピールしようという意欲がとても弱いので、その辺を意識してやらないと社会的にサバイブできんのです。いや、だからブログとして人気があるとか言うわけぢゃないお。アルファブロガーアワードにも落選したしな(ぶちぶち)。
もちろん、人気ブロガーにならなきゃいかんのかってえと、そういうことも無いですはい。
ただね、ココロ社の人のコメントから思い出したことが一つあります。出典を忘れてしまったんだけど、前にどこかで読んだアスペルガー症候群の行動類型の一つとして、「会ったばかりの相手(特に自分が好意を抱いている相手)に対して自分の欠点を全部見せて『このありのままの私を受け入れてください』と願う」てのがありました。その話ではこの行動類型が「人格的に未成熟な行動」と評されていました。確かに一理あると思う。「世界で一つだけのありのままの自分を垂れ流す」てのも、どうなんだろうね。ありのままの自分を受け入れて欲しいという気持ちはわからんでもない。しかしそれは、社会の中に生きる人間として、どうなんぢゃろか。