ルガーノ

これ読んで思い出した思い出話を一つ。

潜水艦をDIYする麻薬密売人たち (Gizmodo Japan)
モグリとは良く言ったもので。ドラッグ密輸入の世界でもDIYガジェットはますます人気のようで、最近は米国内へのコカイン密輸入のため潜水艦をDIYする麻薬密売人まで現れています。

12年前のスイス旅行のときに行ったルガーノを思い出した。
ルガーノはスイス南部にある風光明媚な観光都市です(地図参照)。ルガーノ湖に隣接。地形は山がちで険しいけど、気候はスイス離れして暖かく、棕櫚の木まで生えてるぐらい南国風。ってのもイタリアとの国境のすぐそばだから。住人が話す言葉もイタリア語。食事もイタリア風で美味しい(イタリア文化の良いところ)。鉄道もイタリア風で全然時間通りに来ない(イタリア文化の悪いところ)。
ルガーノの写真も2枚貼っとくか。つってもどっちも私が撮った写真じゃなくて絵葉書なんですが。最初のは私の泊まったホテルの絵葉書。ルガーノ湖畔に建ってたホテルです。さすがにプロが撮ると綺麗に撮れるなあ。実物はもうちょっと歴史の風格を感じさせる建物でした(つまりボロい)。
ルガーノのホテル
もう1枚はルガーノ湖の中にある噴水。夜になるとライトアップされるんですが、これがまた幻想的に美しかった。
ルガーノの噴水
まあそんな感じの国境の街なんですが、地形は険しいので陸路でイタリアと行き来するのは道が限られます。国境を越えられる道には当然検問所がある。私もルガーノからサンモリッツに移動するときバスに乗ったんですが、スイス->イタリア->スイスと2回国境を越えて、そのたびに検問がありました。スイス側の国境警備隊は合理的でさっさと仕事終わらせるんだけど、イタリア側の国境警備隊はなんか妙に偉ぶって格好つけてた。さすがイタリア人。
んでもって、スイスは昔から関税が高いので、密輸で利ざやを稼ごうとするイタリア人密輸業者が昔から跡を絶たなかったんだそうな。陸路で山を越えるのは苦労が多いので、潜水艦を自作してルガーノ湖の中を潜って運んだという逸話が。国境がルガーノ湖の中を走ってるんです。かっこいいな。でも実際に密輸してたのはサラミソーセージや生ハムだったらしい。そこまでして食べたかったのか… まあプロシュートなら確かに密輸する価値があるかもしれんが。
ちなみにスイス旅行のときの写真は Flickr に貼っておいたよ。