Tell Her About It (Billy Joel)

先日、某面白娘と Tell Her About It の歌詞について論じあったのだった。1983年の An Innocent Man から出たヒット曲なんですが、人生経験の無い若者に Billy Joel が「彼女をつなぎとめるコツ」を教える、つう内容の歌詞です。「おい若いの、まあ聞きな」みたいな感じで始まって、「お前さんは恋愛について他人から指図されるのは嫌いだろうが」「わしが若い頃にやった失敗をお前さんが繰り返すのを見たくないんだ」「彼女は本当にいい子だが、ああいう子はお前さんにどうして欲しいか言わないものだ」とかそんな感じに。
んで、Billy 御大が何を指南してくれているかつうと、タイトル通り、「彼女に話せ」とゆうもの。感じたこと全てを、自分が本気だっていう証拠を、自分が彼女をいかに必要としてるかを、などなど。「何も話してないと彼女は不安になってくる」「ほんの一言二言でも違ってくる」とか。最後では Tell her now and you won't go wrong! とかシャウトするし。
聞く側主力になりがちな私としては身につまされる話なんですが、よく「日本人のカップルは男性から女性への話かけが少な過ぎる」と言われる話と合わせて考えてしまう今日この頃。たぶん、女性が「話して欲しい」と思う会話量と男性が「これだけ話せば十分だろう」という会話量に大きな乖離があるという話は世界各国共通で、でもアメリカとかだと「話さなきゃ破綻する」という義務感から男性側が譲歩してると。日本だと女性側が我慢してるわけなんでしょうな。最初にこの曲を聞いた10代の頃にはそこまで考えなかったけど。考えてみれば Billy Joel がこの曲を書いたのって34歳のとき。私ももう「おい若いの」って言う側に回ってしまったんだなあ。