ゲームの作用機序

Wiiで引きこもり克服も――精神医療にゲームを活用 (ITmedia)

「ゲーム」は実に様々な可能性を持っていると前から思ってはいたけど、「うつ病の治療にも」てとこまで行くとちょっと話が穏やかでなくなるなあ。オンラインゲームに中毒性があるのはご存知の通り。うつ病の治療にも使えて、しかも中毒性のある薬、て言えば、最近有名になった薬があるよね。
中毒性の高いオンラインゲームには、ひょっとして抗精神剤を弱くしたような作用機序があったりはしないだろか。ドーパミンセロトニンの量を増加させるとかそんな感じで。自信がついたというのもひょっとしたらセロトニンが増加したせいかもしれん。香山リカはカウンセリング系の精神科医だけど、むしろ神経内科的なアプローチでの研究が必要だと見るんだが、どうだ。
いずれにせよ、本当に心理障害を治すほど効果が大きいのだとすれば、使い方を間違えたときの副作用もそれに比例して大きくなると考えるなきゃならん。DSの「脳を鍛える」なんてのは完全な嘘っぱちだから毒にも薬にもならないけど、香山リカみたいに「ゲームで病気を治せる」と言ってゲーム批判(ゲーム脳とか)に対抗しようというのは、戦略としてリスキーだと思うなあ。最悪、「医師の指導監督の下でなければゲームしちゃいかん」なんてことにもなりかねん。