停止中の原子炉


原発、停止中も危険性 事故率は運転中と同じ 経産省 (朝日新聞)
原子炉の制御棒が抜け落ちるなど事故やトラブルが相次いだ問題で、定期検査などで停止中の原発でも、運転時と同程度の危険性があることがわかった。経済産業省原子力安全・保安院は、停止中の原発の安全強化に向け、24日に検討会を立ち上げる。8月までに指針をまとめる。
言われてみりゃその通りだわなあ。
火力発電で使うような燃焼反応って、反応に要するエネルギー的なバリアがあるから、一回大きなエネルギーを与えてやらないと持続的な反応が始まらない。つまり「発火させる」必要がある。あの手のボイラーって、一度火を落としちゃうと運転再開までに半日がかりだもんな。
だけど核分裂って、「核燃料を一定密度を超えて一箇所に集めてやると自然と連鎖反応が始まる」のが特徴。停止中の原子炉って、火力発電みたいに「火を落としてる」と言うより、「ほっとくと反応が進んでしまうのを制御棒使って無理やり止めてる」と捉えるのが正しい。何かのはずみで制御棒が脱落すれば、すぐに連鎖反応が再開する。