日経サイエンス

やっぱり日経サイエンスって日本で最高に面白い雑誌の一つだと思うなあ。お値段高いのはあれだけど。1月号の記事より。

  • 免疫系の守護神 制御系T細胞 : 生理学。人間の免疫系が余計なものまで攻撃しないように制御するT細胞の役割。善玉菌が攻撃されずに済むのはこいつのお陰らしい。たぶんアレルギーにも関係してる。研究が進んで欲しいと思う分野。
  • 分子インプリンティングで新薬を作る : 化学。ポリマーで分子の形の鋳型を作ってそこにまた材料分子を流し込んで、という技術。化学って「薬と薬を混ぜて」的なイメージだけど、キャストってなんか全然違った感じがしてなんかわくわくするよね。そういや大昔キャスト抜きの得意な女の子とつきあってた頃があって…いやそんなことはどうでもいい。
  • 自在に動く玉乗りロボット : 制御工学。セグウェイを車輪から球に拡張したらこうなりましたって話。まあ二足歩行に夢を見たい気持ちもガンダム世代の私てしちゃあわかるけど、実際には玉乗り移動の方が現実的だよねえ。あと広瀬研の蛇ロボットとか。
  • 超新星爆発はこう起きる : 天体物理学。これはちょっといまいちだったかなあ。「現実に起きている現象にシミュレーションを合わせることに成功しました」って話を面白い記事にするのはなかなか難しい。
  • 超遠近法で解くエッシャーの秘密 : 認知心理学。そういや渋谷でスーパーエッシャー展やってるんだよね。見に行かねば。
  • 同位体でドーピングを暴く : NEWS の中の一つだけど、面白かった。そうか大豆由来のホルモンだと同位体組成が異なるのか。
  • 核武装論はなぜゆがむ : 全く正しい。ただ塩谷さんのこのコラムは毎度毎度正しい論理で「それは間違ってる」と指摘してるんだけど、じゃあ何なら正しいのかという回答を与えてはくれないので、「これだから科学者は否定的なことばっかり言って」と反発を買う恐れがあるんじゃないかとちょっとだけ不安。