Z-80 で動くバイファム

なんか 先日のバイファムの記事をリンクしていただいた ようなので、解説もつけねば。
もう20年以上昔ですが、バイファム放映当時は、MZ-80B (シャープ製) とか PC-8801 (NEC製) とかいったパソコンが主流で、そういったパソコンには CPU としてザイログ社製の Z-80 というものが使われておりました。今でいうところの Pentium に相当するものです。Pentium が 32bit で 3GHz とかなのに対して、Z-80(A) は 8bit で 4MHz とか、単純に数字を比較しただけでも数千倍性能が違うんですが (実際は浮動小数コプロセッサとかあるんでもっと違う)。
バイファムのオープニングでは、頭から9秒目ぐらいで画面に変なアルファベットと数字の羅列が流れます。実はこれ、左右裏返した Z-80 用のプログラムリストなんです。YouTube の動画では見づらいのですが、PUSH AF とか CALL とか POP AF とか RET とかいった Z-80 特有のプログラム用命令が入っています。当時これを目ざとくみつけた MZ/PC ユーザは「バイファムは MZ-80B や PC-8801 と同じく Z-80 で動いている!」と得意になっていたのでした。
なお当時は、Z-80 のライバルとしてモトローラ社製の 6809 という CPU もあり、これは FM-8 (富士通製) などに使われていました。シェア的には Z-80 の方が大きかったので、富士通ユーザは Z-80 に対して対抗意識を燃やすことが多く、「国連軍がククトニアン相手に苦戦したのは Z-80 なんか使ってたからだ」との声もあがっておりました。