無常感

目が覚めてみると、周りに見覚えがない。自分が自分だという実感もない。生きていること自体、あるいは世界の存在自体に、意味が無いと思える感覚…
ということが、数年に一回あります。「なんだ自分の部屋か」と気付くと同時にその感覚も消えるのですけど。たいてい電気つけっぱなしでうとうとしたときですね。寝ぼけて頭がはっきりしないうちに視覚情報がくるとそうなるんかね。私は金縛りってのがまったく無いんですが、その替わりなのかも。
先週金曜の夜、部屋の電気つけっぱなしでうとうとしていて目が覚めたら、久々にこの感覚に襲われました。木曜の夜が布団に入っても一睡もできなくて、疲れてたとかあったのかもしれん。
あの、全てに意味が無いという感覚は、ポジティブかネガティブかってえと明らかにネガティブなんですが、恐いってわけじゃなく、嫌というのとも違い、形容が難しい。何だろう、「悲しいけどそれが世界の真の姿だから仕方ない」的な諦観に圧倒された状態?
これも宗教的・神秘的体験の一種なんかね。「宇宙との合一を果たす」みたいのに比べるとかなりネガティブだけど。