イリジウムの指輪

結婚指輪をゼクシィネットで探してたら、種別が「プラチナ」「ゴールド」「その他」の三種類に分かれてた。当然「その他」が気になるので見てみたら、チタンとかあるんですなー。かっこええ。ていうか丈夫そう。Twitter でもつぶやいたけど、花婿が生身で大気圏突入して体が燃え尽きても指輪だけ残ってそうなイメージ。
しかし丈夫で、金・白金とセットと言ったら、やっぱイリジウムでしょー。元素番号77のこの希少金属には、次のような特性があります。

  • 周期表上は金・白金・イリジウムの三つで白金族を構成する
  • 全元素単体の中で最も重いとされ、金やウランよりも重い
  • 酸にも王水にも溶けない
  • 熱にも強く、2000度以上まで熱さないと融けない
  • 硬度では鉄よりも硬く、弾性率も極めて高い
  • 金や白金よりも希少で、世界中合わせて年間3トンしか生産されない

こういう材質で指輪を作るのって、なんつうか男の子的ロマンがあるよな。
とか思って検索かけたら、なんと本当にイリジウムで結婚指輪を作ってくれる会社があった! American Elements というレアメタルナノテクノロジー素材を扱う会社が、個別見積もりで指輪を作ってくれるそうな。すげー。
でもこの American Elements 社、やはり私と同じく「男の子的ロマン」の延長で指輪を作ろうとしてますな。だってこのページ、結婚指輪の宣伝なのに、書いてあるのは「イリジウムという元素の特徴」ばかり。融点がプラチナより華氏500度以上高いとか、イリジウム原子のファンデルワールス半径が200ピコメートルだとか、果ては電子配置が5d軌道に7個と6s軌道に3個だとか… 結婚指輪の決定権の9割は女性側にあると言うのに、その女性への訴求力を全く考えて無いのう。